仮設だけど、
ずっと住みたいぐらい。

印象的だったのは、4年目に1ヶ月住み込みで携わった、能登半島での仮設住宅施工。震災によって家を失った方々のため、早急にモバイルスペースを設置する必要がありました。初めて大きな現場での監督を任されるも、工期がまったく無く、求められていることすべてには絶対に応えられない状況。人を頼れるヒマもないぐらい、慌ただしい毎日でした。そこで身についたのは、物事の優先順位を見分ける力。例えば終盤に取り付けるドアの搬入のタイミングや、職人さんに、いつ、どのように動いてもらうか段取りを組むこと。何でも先の状況を見越して、都度判断していくことが施工管理の仕事において一番重要なのだと痛感しました。また、他社とは明らかに違う、モバイルスペースの施工スピードの早さにも改めておどろかされました。「あっと言う間に建ててくれて、ありがとう」「仮設じゃなくて、ずっと住みたいぐらい居心地がいい」なんて、現地の方々に言っていただけたのが何よりもうれしかったですね。

想定外を、想定内へ。

学生時代は、RC(鉄筋コンクリート)の構造について勉強していました。建築に関する仕事に就きたいと思いつつも、実は勉強以上に、アルバイトに没頭する日々。4年間の接客アルバイトを通して、人と接する仕事にも魅力を感じていました。いま考えると、施工管理の仕事は建築・接客どちらも兼ね備える仕事です。建築に関する知識を総動員しながらも、職人さんとの信頼関係を築き、他部署とも密なコミュニケーションをとることが欠かせません。また、現場においては、障害物、地盤のゆるみ、調整ミスなど、想定外の問題が起こるのが当たり前。同じ製品でも、環境も違えば、携わる人も違う。マニュアルで建てられる現場はひとつもありません。そんななかで、いち早く問題解決の段取りを組んでいくことが私たちの価値。ゆくゆくは起こりそうな問題を事前にすべて解決して「永井の関わる現場は安心して仕事ができる」と言ってもらえるような存在になりたいですね。質のいいものを、早く、安く、安全に届けることを掲げる三協の使命と私の目標って、もしかすると同じなのかもしれません。