優秀賞「家の下の大きな広場」里見慎拓 山沢政行
作品のコンセプト
災害時、公園や学校等の広大な土地に仮設住宅が立ち並ぶ。しかしそこでの生活には、被災前にはあった人々の交流や賑わいは生まれにくい。そこで仮設住宅を浮かせる事により敷地全体を広場のように使う。各住宅の下では壁面に取り付けたルーバーを上下させ、そこにいる人数や状況に合わせて空間に強弱をつける。ある人は読書をし、ある人は友人とお茶を飲む。敷地内に広がる様々な活動は人々の交流を促し、災害時の生活に楽しさや活気を与える。
審査員コメント
清家剛 (東京大学大学院 新領域創成科学研究科 准教授)
ユニットを持ち上げて地上面に広場を確保することで、仮設住宅での生活に対して豊かさを創出し、近隣とのコミュニケーションを確保しようという案。仮設住宅を建設する土地の確保が難しい中で、ある程度現実的な解決策であるといえよう。ユニットの使い方にも工夫があり、技術的には難しいが縦置きの提案もあって、全体として単調にならずに様々な空間を生み出しているところも評価できる。ユニットハウスの今後の技術開発テーマを感じることができた。