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三協フロンテアは、1969年にスタートして、約40年の歴史をもつ会社です。試行錯誤を繰り返しながらも「ユニットハウス」というひとつのストロングコアを手に、ここまで成長してきました。そして今、企業として、新しい時代を迎えています。会社の規模は大きくなりながらも、新たなベンチャーマインドが、そこかしこに立ち上がっている。手前みそではありますが、そうした社員一人一人のマインド、潜在能力の高さこそ、当社の最大の強みです。彼ら、彼女ら、そしてあなたの力を存分に発揮できる環境をつくるのが、私の仕事であると考えています。
2007年、三協フロンテアはどこへ向かっていく企業なのか。なんのために存在するのか。もう一度、全社でふりかえったことがありました。あたりまえのことですが、存在価値のない企業はつぶれ、存在価値のあり続ける企業は、発展します。たとえば売上100億円をめざす企業。これでは、売上を達成した時点で解散です。それでは存在する意味がない。三協フロンテアの存在価値は、100年、200年後も変わることのない、崇高な、尊い目的でなければならないと考えました。私たちの世代も、これを読んでいるみなさんの世代も、その次の世代にとっても、変わることのない存在価値・・つまり企業としての目的。それが「私たちは、社会に役立ち、人々の心や暮らしを豊かにし、よって社会に貢献することを目的とします」という理念です。
そして次に、今の私たちが成し遂げるべき目標「10年のビジョン」を決めました。それが「技術力と収益力において、世界一のモバイルスペースメーカーになり、資源循環型ビジネスで社会に貢献する」というビジョンです。「世界一」という数字は、わかりやすくていい。どんなに社会情勢が変わっても、他社がどんな数字をあげても、「いちばん」は明確で、ゆるぎない。しかし、ナンバーワンへの挑戦には、いろいろな壁が待っていると思います。既に、現実とのギャップもあります。マネジメントの課題、仕事のスピードの課題、一人一人の成長の課題…けれど、高い目標をもって、そのギャップときちんと向き合い、対峙して、乗りこえていく。そんなストレッチを着実にくりかえすことで、人も企業も成長していくのではないでしょうか。
木々が年輪を重ねるように、ひとつひとつ成長していく。経営者として経験を積み、いま私が描くのは、そんな地道な成長のあり方です。いきなりヒット商品はつくれない。だからこそ、日々の積み重ねを大事にしたい。
そのために、大切にしたいこと。それは「挑戦」し続けることです。それには未開の地にふみこむ意欲。興味が必要です。そして、その挑戦をずっと止めないこと。「努力」し続けること。「誠実」にやりきること。挑戦、努力、誠実…泥臭い言葉たちですが、顧客志向というビジネスの基本的な考え方を超えて、私たちが、もっとも大切にしたいアイデンティティが、この3つの言葉に込められています。
学生のみなさん。仕事はもちろん生活のためでもありますが、志として「社会に貢献するんだ」「社会の役に立ちたい」という気持ちを強くもってください。挑戦を、努力を忘れないでください。そして、自分に誠実でいてください。私の考える誠実とは【正直、誠実、高潔】といった辞書で引く意味とは少しニュアンスが異なります。英語のintegrityにしるされる、ふたつ目の意味。【完全な状態、整合性、無欠性】といったニュアンスに近い。さらに語源をひもとくと、それは、さまざまなものの融合から生まれる結合体を意味しています。いろいろな経験が組み合わさってできる、その人の芯。人として貫きたい思い、ゆずれない信念、自己矛盾しない生き方。私が大切にしてほしい誠実とは、そういう「誠実」です。
「NEW VENTURE IN SANKYO FRONTIER」。若いメンバーは、三協フロンテアの成長を信じています。可能性を感じてくれています。それは、離職率の低さにもあらわれています。新たなフロンテアスピリットの因子から、これからの三協フロンテアが生まれていく。新たなストロングコアが、生み出されていく。あくなき理念の探求に向けて、私はこの10年のビジョンを必ず達成します。まずは、2017年までに世界一のモバイルスペースメーカーになる。この約束を必ず守ります。それが、私の誠実です。社員への、そしてあなたへの、誠実です。
